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リンク・インタラックからのお知らせ

「平和ガイドボランティア」広島市立広島中等教育学校

教育2019.08/19

広島中等教育学校では、外国からの観光客に、より深く原爆のおそろしさと、平和の尊さを知ってもらうため、7月29日から8月2日の5日間、2学年、4学年(中学2年、高校1年相当)が、平和記念公園を英語でガイドするボランティア活動を実施しました。事前学習では、英語や特別活動等の時間を使って、英語科教員や同校に勤務している弊社3名のALT等と原爆投下時の知識を深め、英語での表現を考え、想定される質問に対する回答を準備しました。

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当日、生徒たちは共通言語の「英語」を使い、小学生ぐらいの子どもから年配の方まで老若男女問わず積極的に外国人観光客に話しかけていました。話しかけるまでは少し不安そうだった表情の生徒たちも、相手からの質問にも身振り手振りを交えて一生懸命、「自分の言葉」で伝えていました。通じた時には、ほっとした表情が見られたのと同時に、大きな達成感を得た様子が伝わってきました。各グループはFlagをもっており、インタビューした方々から平和メッセージをもらっていました。説明の回数を重ねる毎に表情にも変化が表れ、これまで学んできた英語力の自信にも繋がったようです。

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参加した生徒からは、以下のような気づきの声がありました。

・広島=「平和都市」が私達だけでなく、世界から来られた人々にも認識されていること。

・平和について、多くの方々が広島で何が起こったのか知ろうとしてくれていること。

・緊張して、どうしようと思っていたけれど実際に話しかけると言いたいことが通じて安心した。

・次回も参加したいし、今後もこういう活動は続けていきたい。

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これは英語によるコミュニケーション能力の向上に係る取組等の充実を図る広島市が、生徒たちに求めている「自分の言葉で伝えることができる」という活動に直結した取り組みです。また、生徒たちは実際に自ら平和メッセージを伝える体験を通して、さらなる知識を得ることができたようです。生徒たちはこの先も「平和とは」を考えるきっかけを得たのではと思いました。見学していた弊社広島支店社員が、引率の教員と見えたのか、あるご夫婦から「素敵な取り組みをされていますね」とお声をかけてもらう場面もありました。

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30度を超える炎天下、一人でも多くの方に自分たちの話を聞いてもらおうとする生徒たちの一生懸命な姿に、改めて、(石)慰霊碑にも書いてある「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」の言葉の意味と重みを感じました。生徒達の活動は、戦争を実際に知らない私達がどれだけ「平和」について考える時間がもてるか、また何が自分たちにできるのかを問いかけているようです。こうした活動をサポートすることは、学校の英語教育におけるリンク・インタラックの重要な役割のひとつだと確信した瞬間でした。

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