2017年、ALTとしての配置先が、「福島県南相馬市」に決まったことを、母国、ニュージーランドの家族や友人に告げたときの彼らの第一声は、「え?どこに送られるって?」と不安気な問いかけでした。
遠く離れたニュージーランドでは、「福島」と聞くと、原発事故のイメージしかもっていないため、そこに人が住んでいること自体驚きであり、そのような反応は当然だったと思います。
私の配置先は、福島第一原発よりわずか25Km離れた南相馬市小高区です。
南相馬市に住んで約1年経ちますが、すっかり南相馬市の虜になってしまいました。
広大な田園風景、細い道のり、小高い丘は、自分のふるさとの"カイマイレンジ"に似ているということもありますが、それ以上に、学校の同僚、同じ地域に配置されているALTの仲間、そして地域の人たちのおかげで、南相馬市での生活を明るく、楽しいものにしてくれています。
私の一番のお勧めのイベントは、"相馬野馬追"です。毎年7月に行われる夏の伝統行事で、
鎧に身を固めた500人以上の騎馬武者が疾走するお祭りで県外から1万人の人が集まります。
そして、もう一つの自慢は、小高ボランティア活動センターに登録している仲間たちとの復興支援のボランティア活動です。
南相馬市に赴任する前は不安もありましたが、今では私の第二のふるさとです。(南相馬市在住:Iris Riddell)