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ALTの“導入”から“活用”の時代へ:
大津市と挑んだ、子供たちの意欲を引き出す
データ駆動型の伴走サポート

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研究の背景

ALTを活用した外国語教育が一般的となった現在では、

単にALTがいるだけでなく、それが子どもたちに対して、どのような教育的効果があるかを示すことが求められています。

そこで、長年インタラックとお取引をいただいている滋賀県大津市教育委員会との全面的な連携のもと、「子どもたちの英語学習に対する意欲」と「ALTによる働きかけ」の相関を調査することになりました。

大津市の歩み

大津市は早期より外国語教育に力を入れ、現行の学習指導要領の実施前から低学年で外国語活動を実施したり、ALTを全学年に配置するなど様々な取り組みを続けてこられました。

全国学力テストの英語の結果でも、中2リーディングテストの正答率が61.0パーセントと全国平均の57.1パーセントを上回っています。

一方で、中核市としての規模もあり、英語指導や、ALTの活用スタイルに関して地域的な違いが存在していました。そこで、7,000名を超える児童生徒を対象に、アンケート調査を実施し、子どもたちの外国語に対する学習や使用に対する意欲、およびALTの活用状況を可視化したところ、「外国の人と会話できそうだ」と感じている割合が小学校で29.0パーセント、中学校で21.9パーセントに留まり、確かな学力に反して活用の自信が低迷しているという構造的なギャップや、学年が上がるにつれて英語への学習意欲が低下してしまうという課題が明らかになりました。

鍵はALTの働きかけ

調査結果から、ALTが日常のどのような行動をしているかを多角的に掛け合わせ分析すると、ALTの承認的行動が、子どもたちのやる気を引き出す核となる「ALTの関わり方」であることが分かりました。また、その内容も、クラスで発言しやすい雰囲気を醸成する行為や、挑戦機会を与え、努力を承認する行為など発達段階に応じて効果が異なることが判明しています。

小学校・中学校それぞれで、子どもたちの「学びたい(Will)」「必要だ(Must)」「できた(Can)」という心の変化に、ALTとの関わりの中での「できた!」「がんばれた!」という感覚が大きく影響を与えることが明らかになり、特に、日常の中でALTが「がんばったことをほめる」「話すことを最後まで丁寧に聞く」「英語で話しやすい雰囲気を作る」といった行動を重ねることが、子どもたちのやる気を引き出す核となる成功の鍵であることを突き止めました。

ALTはただ「導入」するだけの存在ではなく、効果的な「活用」によって子どもたちの学びのハードルを下げ、一歩を踏み出す勇気をすぐ隣で支え続けられる存在であることを、大津市でのデータが教えてくれました。


現場の先生方の想いから生まれた気づき

しかし、他校の成功事例が共有されても、予算、学校の規模、地域の違いなどの壁があり、そのまま取り入れるのは難しいという懸念もあると考えています。

「他校の取り組みをすべて同じように再現しなくても、今回の実証で見えてきた核となる『ALTの重要な動き』だけを取り入れ、あとは自分たちの学校の課題特性に合わせてカスタマイズしていけばいい。環境や予算を急に変えることは難しくても、声の掛け方を少し変えることなら、先生と一緒に今すぐ始められるかもしれない。」

そんな現場の先生方の目線に立った気づきをこのプロジェクトでは大切にしています。

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