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熊本大学教育学部附属中学校と挑む、
診断と変革を往還する学校づくり

熊本大学教育学部附属中学校と挑む、診断と変革を往還する学校づくり

「子どもが最も成長する学校」をどう創るか

現在熊本大学教育学部附属中学校では、熊本大学教育学部、リンク・インタラック、リンクアンドモチベーション、モチベーションアカデミアの4者による連携プロジェクトを実施しています。

本取り組みは、2025年9月に締結された熊本大学教育学部との連携協定を背景に開始されました。協定に基づき、生徒・教職員・保護者を対象とした診断ツールの活用や、探究型学習、英語・異文化理解に関する教育施策を推進しています。

プロジェクトでは、生徒の学習意欲や主体性、英語活用への自信、教員のマネジメントや組織運営、生徒会活動、保護者との関わりなどを可視化し、その結果をもとに学校運営や教育活動の改善に取り組んでいます。

この記事では、リンク・インタラックが担当する英語教育領域を中心とした実践事例を紹介します。

学力だけでは見えない「学び」の課題

2025年7月に、熊本大学教育学部附属中学校の全校生徒を対象に「英語学び状況診断」を実施しました。

結果として、学力面では全国平均と比較して非常に高い水準が見られた一方で、

A.「自分の考えや意見に対する自信」
(質問項目:自分の考えや意見に自信がある。)

B.「授業内外での主体的な英語の活用」
(質問項目:外国の人と英語で会話できそうだ。)

という項目については、相対的に肯定的回答割合が低いことが分かりました(A:71パーセント、B:47パーセント)。

これは、先生方が日頃感じていた課題感とも一致しており、学校としても国際交流機会の創出など、さまざまな挑戦を始められていた領域でした。

「教室」を「世界」へ開く挑戦

診断結果を受け、実施されたのが「Global i-Company Program」です。

このプログラムでは、生徒一人ひとりが「自分株式会社(i-Company)のCEO」となり、自分の好きなことや得意なこと、将来やってみたいことを見つめ直しながら、英語を使って仲間やALTと対話を重ねていきます。

今回の実施では、事前の診断で相対的に肯定的回答割合が低かった項目すべてに対して、プログラム前後で前向きな変化が見られました。

英語を知識として学ぶだけでなく、自分の考えを伝えるために使う経験が、生徒の自信や主体的な学びにつながったと考えられます。

参加者からは、

「完璧に話すことができなくてもちゃんと伝わることがわかった」

「何より自信が持てるようになりました。失敗に臆せずに英語を喋れるようになりそうです」

といった声が上がりました。

また、先生方からも、普段は発言が少ない生徒が積極的にコミュニケーションを取る姿に驚きの声がありました。

英語を"正しく話す"こと以上に、"相手に伝えようとする"経験を重ねることで、教室の中にいながら世界とつながる学びの機会が生まれていました。

生徒だけでなく、「学校全体」を支援する

プロジェクトの対象は、英語教育や生徒だけに留まりません。

『失敗を恐れず挑戦できる環境づくり』という学校全体の課題に対し、

教員向けのマネジメント研修や、生徒と教員がそれぞれ20名ずつ参加した合同マネジメント研修等も実施し、子どもがイキイキと成長できる挑戦を支える学校文化づくりに取り組んでいます。

「診断して終わり」ではない学校づくりへ

本プロジェクトでは、単にデータを取得するだけではなく、その結果をもとに変革施策を実施し、再び状態を可視化することで、継続的な学校改善を目指しています。

生徒一人ひとりの成長と、それを支える学校環境の変化。

その両輪を回しながら、「子どもが最も成長する学校」をどう実現していくのか。

熊本大学教育学部附属中学校との取り組みは、産学連携による新しい学校づくりの可能性を示しています。

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